設備配管漏水
配管漏水3連発!
皆様こんにちは。代表の赤嶺です。
今回は、分譲マンション&賃貸アパートで発生した設備配管漏水事故3件をご紹介いたします。
「給排水系の漏水トラブル」は電気・ガスと同様、居住者様の生活に即影響が出るため、非常に緊急性が高い工事となります。
【漏水事故1、給水系トラブル】
物件概要:RC造7階建、築36年の分譲マンション
漏水経緯:洗濯水栓廻りの内壁が濡れてクロスが剥がれている
原因:水栓口出し金物(真鍮製)の経年劣化によるひび割れ
対策:口出し金物取替(ステンレス+真鍮)
撤去配管です。継手に接着剤が塗布されていませんでした。明らかな施工不良です。
今回は、分譲マンション&賃貸アパートで発生した設備配管漏水事故3件をご紹介いたします。
「給排水系の漏水トラブル」は電気・ガスと同様、居住者様の生活に即影響が出るため、非常に緊急性が高い工事となります。
【漏水事故1、給水系トラブル】
物件概要:RC造7階建、築36年の分譲マンション
漏水経緯:洗濯水栓廻りの内壁が濡れてクロスが剥がれている
原因:水栓口出し金物(真鍮製)の経年劣化によるひび割れ
対策:口出し金物取替(ステンレス+真鍮)
洗濯機給水栓廻りから漏水
水栓取り外し状態(配管内の錆凄いです...)
使用されている管材の耐用年数から考えると、全取替(更新)が理想ではありますが...
塩ビ管で露出配管されているアパートは良く見ますが、分譲マンションでは問題になることが多いです。
ステンレス&真鍮製口出し金物を新規取替しました。
漏水の原因は、経年劣化による真鍮製口出し金物のひび割れでした。
※補修費は、住戸オーナー様の負担。
【漏水事故2、排水系トラブル】
物件概要:RC造3階建、築38年の賃貸アパート
漏水経緯:1階塩ビ製汚水管より漏水
原因:①配管埋設部に継手が設けられていた。②継手に接着剤が塗布されていなかった。
【漏水事故2、排水系トラブル】
物件概要:RC造3階建、築38年の賃貸アパート
漏水経緯:1階塩ビ製汚水管より漏水
原因:①配管埋設部に継手が設けられていた。②継手に接着剤が塗布されていなかった。
対策:配管取替(掃除口付塩ビ管、伸縮継手)。
1階廊下外観
1階汚水配管貫通部から漏水発生
配管廻りコンクリートはつり状況
撤去配管です。継手に接着剤が塗布されていませんでした。明らかな施工不良です。
賃貸アパートは分譲マンションと違い専有部・共用部の区別が無いため、賃借人負担の現状回復工事を除き、修繕費はオーナー様の負担となります。
【漏水事故3、排水系トラブル】
物件概要:RC造7階建、築32年の分譲マンション
漏水経緯:4階パイプシャフト(PS)天井より漏水発生
原因:調査中(5階住戸床下配管と思われる)
対策:5階住戸床下漏水部位特定後、配管補修若しくは全取替(継続中)
【漏水事故3、排水系トラブル】
物件概要:RC造7階建、築32年の分譲マンション
漏水経緯:4階パイプシャフト(PS)天井より漏水発生
原因:調査中(5階住戸床下配管と思われる)
対策:5階住戸床下漏水部位特定後、配管補修若しくは全取替(継続中)
4階パイプシャフト天井全面より漏水発生
漏水部位を特定するため、5階パイプシャフト床スラブコンクリートはつり実施
汚水管壁面貫通部からの漏水を確認。5階住戸床下に漏水が発生している可能性が高まりました。
配管図面を確認し、要所に床下点検口を設置し漏水部位を特定する作業を行います。
近年の建物は、壁内や床下に耐候性・メンテナンス性の高い管材(ポリエチレン管、ポリブデン管、塩ビ管、コア入りライニング鋼管等)が使用されることが多いため比較的安心ではありますが、コア無しライニング鋼管や被覆銅管、炭素鋼鋼管、排水用鉛管等が使用されている古い建物の場合、腐蝕による漏水が発生することが多々あります。
分譲マンションには、専有部と共用部が存在し、住戸専有部内の壁内や床下にある給排水管は専有部分に該当するため、漏水が発生した場合、下階への損害賠償のみならず、折角綺麗にリフォームした壁床材を撤去し工事を行う事になります。
注)漏水原因の調査費と下階の被害復旧費は管理組合が加入する保険で賄えることが多いですが、住戸専有部の復旧費は原則全額自己負担です(自動車の保険と似ています)。
中古分譲マンションを購入、リフォームされる際の注意点をまとめると、
1、住戸内壁や床下にある給排水管等の耐用年数を把握し、更新時期を予め設定する。※入居前壁床リフォームと同時実施が理想
2、火災保険に加入する
3、工事は、建築だけでなく設備工事にも精通した業者に依頼する
4、マンション(区分所有)法に精通した業者に依頼する
共同住宅で漏水事故が発生すると、居住者様のみならず施工業者にとっても大変な労力(費用)を要する作業となります。
リスクを早期に把握し、メンテすべき時期に相応のコストを掛けてでも確実に工事を実施しておくことが非常に重要です。