那覇市楚辺住宅屋上防水改修工事着工!

タイズリフォーム

2022年10月06日 11:23

皆様こんにちは、技術営業の松村です。

今回は、先日着工いたしました那覇市楚辺住宅屋上防水改修工事をご紹介いたします。
4年前に弊社にて屋上防水補修工事を実施させていただいた物件ですが、2階天井より漏水が発生したとの一方で調査を行ったところ、
屋根スラブにひび割れが入り、そこから漏水が発生していました。

密着工法で施工をした屋根スラブにひび割れが発生しています。


昇降階段足場を設置して...


天井を解体して屋根スラブを確認したところ...


屋根スラブだけでなく、大梁にも爆裂が発生していました


天井仕上材を全て撤去し、剥落の恐れのある爆裂片を撤去しました。



撤去したコンクリート片の一部です。かなりの量のハツリ殻でした。



屋上は、4年前にはひび割れ一つない状態だったのですが、既に内部爆裂が進行していた様です。
今回、コンクリート下地の挙動に影響を受けないウレタン塗膜防水絶縁(通気緩衝)工法で防水改修を行うことになりました。


通気緩衝工法では、文字通り下地に溜まった湿気を外部に排出するため脱気装置を設けます。

このブログで何度も申し上げておりますが、爆裂がスラブ全面や柱梁などに発生してしまうと、補修は非常に困難になります。

爆裂再発の一番の要因は、残存サビです。
鉄筋に発生した錆を完全に除去するには鉄筋廻りのコンクリートを全てハツリ取り、錆を完全に除去する必要がありますが、荷重を負担している主要構造部を大きく欠損させることは崩落等の危険を伴います。
現実的には残存サビに錆止材を塗布することになるのですが、浮きサビ等には効果がありません。

塩分濃度の高いコンクリートの場合、イオン化した塩分が触媒として鉄筋腐蝕を加速させるため更に手が付けられなくなります


予防保全の大切さが本当に身に沁みます。



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