南風原町兼城T様邸完工!

タイズリフォーム

2023年04月21日 15:49

皆様こんにちは、技術営業の城間です。


本日は、約2ヵ月に及んだ南風原町兼城T様邸が完工しましたのでご紹介いたします。

築16年 鉄筋コンクリート壁式構造2階建の打ち放し戸建住宅です。
とてもお洒落な建物ですが、オーナーT様より2階外壁からの漏水やコンクリートの汚れを改善して欲しいとのご要望がありました。


打ち放し仕上は、コンクリート特有の素材感がとてもクールで人気がありますが、塗装(エナメル)仕上よりも劣化が進行し易いです。

理由は「未塗装」であるからです。塗装(エナメル)仕上の場合、型枠撤去後に左官補修を行い、吹付~仕上塗装とコンクリート表面に厚みのある下地材を形成していきます。この下地材と仕上塗料がコンクリート内への劣化因子(雨水、二酸化炭素、酸素、塩化物イオンなど)の侵入を防いてくれます。

打ち放し仕上はコンクリートの質感を活かすため、左官補修を行わず、クリアーという無色透明な撥水塗料を吹き付けることが多いですが、その塗膜は非常に薄く、部位に依っては数年で保護効果が失われてしまうことがあります。



コンクリートにひび割れは付き物。どんなに注意して施工しても、ほぼ必ずと言っても良いほど発生します。
写真は、ひび割れを工具で彫り込んでいるところです。この後、接着剤を塗布してシーリング材を充填し防水処理を行います。



写真は、ジャンカというコンクリートの不良部分にカチオンフィラーという補修用セメントを刷り込んでいるところです。
打ち放し仕上は、その性質上補修跡を目立たせることが出来ません。私達を含む、多くの塗装業者さまの悩みどころです。

それでも、見た目を優先するばかりにコンクリート劣化部の補修をおざなりにすることは本末転倒ですよね。



そこで、弊社が採用したのが「ランデックスコートWS疎水剤FC特殊工法」です。
打ち放しコンクリートの質感を保ちつつ、長期に亘りコンクリートを劣化因子から守ってくれる特殊塗料です。

この塗料の主成分は、シロキサン結合を有する変性珪酸質系バインダーと特殊な天然無機材とのことです。
いわゆる、シロキサン系の無機ハイブリッド塗料ということですね。



こちらは、枠廻りのシーリングを打ち替えているところです。
露出仕上でも比較的耐候性の高い変成シリコンという材料ですが、ランデックスコートはシーリングの上にもしっかりと付着するため、シーリングの劣化防止にも一役買ってくれます。


こちらは、FCコートという半透明な塗料を塗布しているところです。
洗浄しても落ちない汚れやコンクリートの補修跡を目立たなくする効果があります。

この後、左官補修が広範囲に亘った部分のコンクリート感を復活させるため、パターン液でスポット着色を行います。
最後に、WS疎水剤を塗布して完了です。全部で5工程ですね!


一般的な着色(エナメル)塗装とは違い、コンクリート特有の邑(むら)も感じられます。
散水すると、強力に水を弾きます。これは汚損防止対策としても凄く効果があると思います!
仕上げについては、Tさまにも大変ご満足いただきました。


湿気の影響を受ける花壇壁の塗料には、透湿性と耐汚損性に優れたエナメル塗料を塗布。
適材適所で塗料を使い分けました。


屋上防水は、近隣への反射を考慮し、遮熱機能の無いグレー色の保護材で仕上げました。
塗料は、何時もの4Fフッ素樹脂を採用。メーカーの指定通り無希釈2回塗りです。


チーク製の玄関框扉も綺麗に塗装。養生が大変でしたが、職人さんがとても綺麗に仕上げてくれました!



T様、近隣の皆様

天候不良などもあり工期が伸びてしまいましたが、各部素晴らしい仕上がりになったと自負しています。
長期間のご協力、誠に有難うございました!





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